パラカヌー 瀬立モニカは組4着で準決勝へ「ここまで情けないとは思わなかった」

 「東京パラリンピック・カヌー女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)」(2日、海の森水上競技場)

 予選が行われ、2大会連続出場の瀬立モニカ(23)=江東区カヌー協会=が1分00秒180の組4着で4日の準決勝に回った。組1着ならそのまま決勝に進めたため、「予選は1位通過を狙っていたので、ここまでちょっと情けないとは思わなかった」と悔しさをにじませた。

 江東区で生まれ育った瀬立にとっては“超”地元開催の初戦。スタートは「バッチリ決まった」と先頭と並んでこいだが、100メートルを過ぎたあたりから失速した。この日は雨が降っており、風はないものの気温は19・8度と寒い中でのレースとなり「後半に体が動かなくなってしまった。その原因がこの気温。前日だったり、前々日はすごい暑かったのですが、いきなり10度ぐらい低くなった。ウォーミングアップの仕方とか変えてみたりはしたけど、体が動ききれなかった」とゴール後もすぐに動くことができなかった。

 中学時代からカヌーを始めたが、高校1年の体育の授業中にけがをして、車いす生活となった。1年後にパラカヌーで競技復帰。前回リオデジャネイロ大会では初採用された同種目で、日本人第1号として出場し8位入賞を果たした。

 16年に進学した筑波大では、東京五輪自転車トラック女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未(筑波大院)と同級生として出会った。大会前の合宿ではテレビ電話をして試合前のメンタル面などについて話を聞いたとし、「モニカなら大丈夫、いけるって言ってもらった」と笑顔。友のエールを胸に決勝進出を誓った。

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