国枝慎吾、2大会ぶり決勝進出!銀以上確定で5大会連続メダル獲得

 リオ金のゴードン・リード(英国)を破って決勝進出を決め、雄たけびを上げる国枝慎吾(撮影・伊藤笙子)
 サービスを打つ国枝慎吾(撮影・伊藤笙子)
 試合後、決勝進出した国枝慎吾(手前)を笑顔でたたえるゴードン・リード(英国)=撮影・伊藤笙子
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 「東京パラリンピック・車いすテニス男子シングルス・準決勝」(2日、有明テニスの森)

 世界ランク1位で第1シードの国枝慎吾(37)=ユニクロ=が、第5シードのゴードン・リード(英国)に2-0で勝利し、2大会ぶりの決勝進出を果たした。銀メダル以上が確定し、5大会連続のメダル獲得も決まった。

 金メダルに王手をかけた。リオデジャネイロパラリンピック金メダリストとの対戦。国枝は第1セットで6-3と奪うと、第2セットも3-0と優位に試合を進めた。世界ランク1位の貫禄を見せつけ、6-2で勝利を決めた。勝利の瞬間は何度もガッツポーズ。相手選手と抱き合い、敬意を示した。

 車いすテニス界のレジェンドだ。パラリンピックには04年アテネ大会から5大会連続で出場。シングルスは08年北京、12年ロンドン大会で2連覇した。ダブルスでは04年アテネ大会で金メダル、08年、16年で銅メダルを獲得。メダル獲得は今大会で5大会連続となる。

 東京大会は日本選手団主将も務める。前日は最大のライバル・ウデ(フランス)と熱戦を繰り広げ、「自信になるゲームだった」と表情を明るくしていた。

 この日、決勝進出を決めて「本当に自分自身のマックスが今日出たと思います。今日は出だしからミスを恐れずやっていこうと思っていた。ラケットは振れていたので波は来ると信じてやっていた」と振り返った国枝。決勝に向けて、「勝つにしろ、負けるにしろ、振り切るだけ。そこに全てを注ぎ込みたい」とうなずいた。

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