国枝慎吾 3度目金に王手「6歳ぐらい若くなった感じ」5大会連続メダル確定
「東京パラリンピック・車いすテニス男子シングルス・準決勝」(2日、有明テニスの森)
世界ランク1位で第1シードの国枝慎吾(37)=ユニクロ=が、第5シードで16年リオ大会金メダリストのリード(英国)に2-0で勝利し、2大会ぶりの決勝進出を果たした。銀メダル以上が確定し、5大会連続のメダル獲得も決まった。
勝利が決まると、何度もガッツポーズをして喜んだ。「今日は僕の100パーセントが出た試合だった。リードされてもこちらのプレーは全然悪くなかった」。前日には最大のライバル・ウデ(フランス)に第1セット2-5から大逆転した。準決勝でも第1セットで0-2となったが、「最初リードされてもいつか流れが来ると信じてました」と、冷静にプレーした。
車いすテニス界のレジェンドは、「タフなスケジュールですけど、あまり疲れてない」という。「“自国開催”っていうのが後押ししてくれてるのかな。6歳ぐらい若くなった感じはしますね」と冗談めかして話した。
パラリンピックには04年アテネ大会から5大会連続で出場。シングルスは08年北京、12年ロンドン大会で2連覇した。ダブルスでは04年アテネ大会で金メダル、08年、16年で銅メダルを獲得。メダル獲得は今大会で5大会連続となる。
決勝へ、「今日のテニスが100パーセント出てる。今日のテニスでぶつかりたい」と意気込んだ。3度目の金メダルは、もう目の前だ。