競泳・山田美幸 今大会2つ目の銀 14歳中学生大活躍「アドレナリンがどばどば」
「東京パラリンピック・競泳女子50メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)」(2日、東京アクアティクスセンター)
14歳の山田美幸(14)=WS新潟=が大活躍だ。日本人最年少メダリストの記録を更新した100メートル背泳ぎに続いて50メートルでも銀メダルを獲得。「予選よりも気持ち良く泳げた。もうアドレナリンがどばどばで…」と、興奮気味に振り返った。
生まれつき両腕がなく、両足の左右の長さが違う山田はスタートで飛び出すと、力強いキックで隣レーンを泳ぐ世界記録保持者のイップ・ピンシウ(シンガポール)に先行。25メートルを過ぎて逆転されたが、堂々の銀メダルに達成感がにじみ出た。
初出場で快進撃を見せ「(メダルを)二つも取れるとは思っていなくてとてもうれしい」と笑顔。中学3年生のため、普通なら夏休みが明けて新学期が始まる頃だが、「水泳をしていなかったら経験できない夏休みになった。楽しかったです」と“夏”を大満喫した。
「初めてのパラリンピックでとても緊張したけど皆さんの期待に応えられたかなと思っていて、とてもうれしいです」。山田の初の大舞台は、笑顔で始まり笑顔で幕を閉じた。