日本、涙の勝利 車いすバスケ史上初のメダル!英国下し決勝へ 鳥海看板激突執念プレー
「東京パラリンピック・車いすバスケットボール男子・準決勝、日本79-68英国」(3日、有明アリーナ)
初の4強入りを果たした日本はリオデジャネイロ大会銅メダルの英国を79-68で下し、5日の決勝に進出。日本車いすバスケ史上初のメダル獲得を決めた。
試合終了直後、チーム最多の20得点をマークした鳥海連志は腕で溢れる涙を拭いた。数人もの男たちが感極まった。これが5大会連続出場となる藤本怜央は試合修了まで残り数秒でのタイムアウトで、もう泣いていた。
第1クォーターこそパワーと高さに勝る英国に8点リードを奪われたが、4大会連続出場のベテラン香西を中心とした3ポイントと、今大会の華麗な活躍から漫画「スラムダンク」の登場人物、流川楓に例えられる鳥海が広告看板に激突、転倒し、タイヤを壊しながらでもシュートを決める気迫溢れるプレーで第3クォーターに逆転。
最終クォーターの点の取り合いでも突き放して、夢のメダルを決めた。
鳥海はチームトップの20得点をマークした。