日本4位→取材エリア銅に変更「え?」「うれしい」「どうしたら?」取材もやり直し
「東京パラリンピック・陸上400メートルユニバーサルリレー」(3日、国立競技場)
東京大会新種目として行われ、日本は47秒98で4着だったが、2着の中国が失格となったため、繰り上がりで銅メダルを獲得した。
日本チームが銅メダル獲得を知らされたのは、試合後の取材エリア。直後に400メートルのレースがあった3走の高松佑香(ローソン)はいなかったが、選手は口々に「え?」と驚き、「うれしいなー!」と喜びを分かち合った。
結果変更により、「4位の結果」を受けて進んでいた取材も“仕切り直し”。1走の沢田優蘭(マッシュホールディングス)は「決勝に上がれたからこその銅メダル」と笑顔で、2走の大島健吾(名古屋学院大)は「多くの人に支えられた。かっこいい形は見せることはできなかったけど、形としてメダルはすごくうれしい」と喜んだ。
アンカーの鈴木朋樹(トヨタ自動車)は「それぞれ違う種目で、これがなければ一緒に走ることはなかった」と感慨深げ。400メートルを終えて1人で取材エリアを訪れた高松は、「さっき聞かされたので実感がない。どうしたらいいでしょうか」と驚きの表情だった。
ユニバーサルリレーは「バトン」ではなく「タッチワーク」でつなぐ新種目。それぞれ異なるクラスの男子2人、女子2人がチームを編成し、視覚障害、切断および機能障害、脳せいまひ、車いす選手の順に走る。バトンは使用されず、各チームに2つのレーンが割り当てられる。中国は1走から2走の間の「タッチワーク」の間に、1走の伴走者が助力(走者を引っ張ってしまうこと)してしまったため失格となった。