錦織、競り勝ち3回戦へ 次戦“天敵”ジョコビッチに挑戦
「テニス・全米オープン」(2日、ニューヨーク)
男子シングルス2回戦で2014年大会準優勝の世界ランク56位、錦織圭(31)=日清食品=は同61位のマッケンジー・マクドナルド(米国)に7-6、6-3、6-7、2-6、6-3で競り勝った。3回戦で年間グランドスラム(四大大会全制覇)を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に挑む。女子ダブルス1回戦で青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組はストレート勝ちした。
前夜、ニューヨークに記録的豪雨をもたらした熱帯低気圧の影響なのか、錦織は風に悩まされた。「攻めたショットを打つのか入れにいくのか、自分の中で模索しながらプレーしていた」と迷いを断ち切れず、第1、第2セット連取から追い付かれた。
最終セットも第1ゲームでブレークを許す嫌な流れ。ここで5セットにもつれた試合で8割近い勝率を誇る勝負師が目覚めた。強打で勝負しブレークバック。4ゲーム連取で突き放し、8月のシティ・オープンで敗れた相手に借りを返した。
3回戦の相手は今季の四大大会で3連勝中の王者ジョコビッチ。16連敗中の天敵だ。東京五輪の準々決勝でも完敗だったが「やりたいことがしっかりできて、自分のプレーも良ければチャンスはある」と、相性のいい舞台で再び金星を狙う。