里見紗李奈が涙の金メダル!タイ選手との激闘を逆転で制す パラバドミントン
「東京パラリンピック・バドミントン女子シングルス(車いすWH1)」(4日、国立代々木競技場)
世界ランキング1位の里見紗李奈(23)=NTT都市開発=は、同2位のスジラット・ポーカン(タイ)を2-1で下し、金メダルを獲得した。バドミントンは今大会から新競技として実施され、日本勢初の金メダルとなった。
里見が初採用となった新種目で初代女王に輝いた。第1ゲームを14-21で落としたが、リズムを取り戻した第2ゲームは序盤からリード。一時逆転を許すも、粘り強く打ち続けて21-19で奪い返した。最終ゲームも一進一退の攻防が続いたが21-13と、激戦を競り勝った。
16年5月に交通事故に遭い、脊髄損傷で車いす生活に。17年に父にバドミントンチームに連れて行かれた事がきっかけで競技を開始した。
今大会はダブルスにも出場しており、決勝進出を決めている。「単複優勝」の目標を掲げて臨んだ大舞台。まずはシングルスの頂点に立ち、5日のダブルスへ弾みをつけた。