金メダリスト後藤希友 完封7回10奪三振 “メダルかじり事件”で注目も本業バッチリ

 「ソフトボール・日本リーグ、トヨタ自動車6-0豊田自動織機」(4日、大和スタジアム)

 東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール女子の日本リーグ後期が開幕した。3年ぶりの優勝を目指すトヨタ自動車が6-0で豊田自動織機に完勝。五輪ではリリーフとして優勝に貢献した左腕の後藤希友(20)が先発し、7回を3安打10奪三振で完封勝利を挙げた。

 歓喜の金メダルから1カ月。五輪の守護神、後藤がリーグ戦で進化を見せつけた。初回に先頭から2連打を浴びたが、「ピンチで勝手にスイッチが入った。五輪でも1死一、二塁、無死一、二塁とかでいくことが多く、ここは見せどころ。しっかりしろと思った」と自らを鼓舞。クリーンアップを3者連続空振り三振に斬ると、二回以降は1安打に抑えて10奪三振で完封した。

 五輪後は名古屋市の河村市長の“メダルかじり事件”で注目されたが、金メダルで競技への関心も高まり「SNSなどを通じてソフトボールの輪が広がれば」と願う。チームは前半を2位で折り返し、首位ビックカメラ高崎を猛追。ロングヘアをばっさりと切り「王座奪還へチーム一丸で頑張っていく」と逆転優勝を目指す。

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