国枝慎吾「主将は金獲れない」ジンクスに悩んでいた「大丈夫かなと思った」

男子シングルスで金メダルを獲得し、号泣する国枝慎吾=有明テニスの森(撮影・伊藤笙子)
男子シングルスで金メダルを獲得し、号泣する国枝慎吾=有明テニスの森(撮影・伊藤笙子)
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 「東京パラリンピック・車いすテニス男子シングルス・決勝」(4日、有明テニスの森)

 日本選手団主将で第1シードの国枝慎吾(37)=ユニクロ=が第8シードで28歳のエフベリンク(オランダ)に2-0でストレート勝ちし、2大会ぶりの金メダルを獲得した。 勝利が決まると、あふれる涙が止まらなかった。「一生分」「涙が枯れるほど」泣いた。国枝は、日本選手団主将を務める絶対エース。試合後にこれまでの苦悩を聞かれると、「主将は金メダルを獲れない」という“ジンクス”に悩んでいたことを明かした。

 「そういう役目を受けると縁起が悪いみたいな。受けた後は大丈夫かなと色々思っちゃったりしたんですけど」。そう笑いつつ、「受けて良かったです」とうなずいた。「僕自身あまり言葉で語るタイプではなく、結果とか、自分自身のパフォーマンスでと思っていた。こうして金メダルが獲れて、日本選手団にもしっかり貢献できて良かったなと思います」。主将は、晴れ晴れとした表情だった。

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