パラ 女子マラソン道下美里「5年前の忘れ物を」リオ銀の雪辱果たし「100点満点」

 40キロ付近を力走する道下美里(左)。金メダルを獲得した=東京都内
 女子マラソン(視覚障害T12)美里(左)。金メダルを獲得した=東京・日本橋
女子マラソン(視覚障害T12)で金メダルを獲得し、笑顔を見せる道下美里(右)と伴走者の志田淳さん=国立競技場
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 「東京パラリンピック・女子マラソン(視覚障害T12)」(5日、国立競技場発着)

 2時間54分13秒の世界記録を持つ道下美里(44)=三井住友海上=が3時間0分50秒の大会新記録で金メダルを獲得した。

 圧倒的だった。道下はレースの中盤でトップに立つと、独走。ゴール後は初の金メダルを涙して喜んだ。「自信を持ってスタートラインに立てた。周りを全く気にせずに自分の走りができた。その環境を作ってくれたのは周りの仲間。そういう意味では100点満点ですね」。支えたくれた人に感謝しつつ、圧巻のレースに胸を張った。

 16年リオ大会では銀メダル。スタートラインには「5年前の忘れ物を取りに行こう」と意識して立った。「しっかりゴールテープを切れたので。ああ、これが夢に見た舞台だと思って。幸せだなという思いでゴールテープを切りました」。雪辱を果たし、トレードマークの笑顔で喜んだ。

 道下は小学4年で膠様滴状角膜ジストロフィーを発症。中学の時に右目の視力を失った。東京大会最終日を、金メダルで飾る快挙だった。

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