「ソフトボール・日本リーグ、ビックカメラ高崎５－２ホンダ」（５日、大和スタジアム）

　後期初戦で３連覇を目指すビックカメラ高崎が逆転勝ち。金メダルを獲得した東京五輪日本代表のエース上野由岐子（３９）が２点リードの六回から登板し、２回を１安打無失点に抑えた。上野は五輪後の公式戦初登板だった。

　五回に打線が３点を奪って逆転。六回に３番手で登板した上野は「力みもなく、五輪のイメージが意外と残っている手応えはあった」と振り返った。

　六回に中前打を許したが、七回は三者凡退で２回１安打無失点。威力ある直球で打ち取り、ライズボールで三振を奪うなど「マウンドに上がればみんなが期待している以上のパフォーマンスをしないといけない」と五輪の疲労は見せなかった。

　試合中には藤田、浜村ら投手陣に再三助言を送った。「自分で投げながらしっかり自分で対応することが一番だが、外から見た傾斜や高さなど、気づけば声をかけている」。首位を走るリーグ戦は僅差の混戦模様で「１敗が命取りになる」と、新たな戦いへ気持ちは切り替わっている。