五輪組織委・橋本聖子会長「成功かどうかは歴史が証明」評価は未来へ委ねる
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長、武藤敏郎事務総長が大会全日程終了から一夜明けた6日、メーンプレスセンター(MPC)で総括会見を行った。
コロナ禍で緊急事態宣言下での異例の大会。橋本会長は開催は成功か失敗かとの問いに「一定のバーは超えられたと思うが、完全な形でやりとげたということできなかった。私としては100%成功だったとは言えない」としつつ、「スポンサーの皆さまやボランティアの皆さまの大会に向けた取り組みは成功すること以上の素晴らしいものだった。心から感謝したい」と述べた。その上で「完全な成功かどうかは歴史が証明してくれると思う。このレガシーを引き継ぐためにどのように活動していくかが大事になる」と、判断は未来へと委ねた。
安全面については累計100万件の検査と、プレーブック(規則集)によって、「五輪、パラリンピックを通じて、安全最優先の大会を実現し、大きな問題なく大会を開催できた」と評価した。最新の世論調査では7割が「開催してよかった」という声があったとし、「パンデミック後、世界初のグローバルイベントをしっかりと開催し、パリへバトンを繋げたことを誇りに思います」と、胸を張った。
この日、パラリンピック関係者で新たに6人の感染が判明し、パラリンピック全体での感染者は313人に。7月1日以降の五輪を含めた大会累計感染者は865人だった。