IOC、東京大会は「安全」と総括 バッハ会長会見

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は8日、オンライン形式の理事会後に記者会見し、新型コロナウイルス感染が拡大する中で開催され、8月8日に閉幕した東京五輪の運営は「安全だったと言える。東京や日本の人々に感染が広がったと示すものは何一つない」と断言し、改めて成功と総括した。五輪開催とコロナ感染拡大との関係を否定する発言を裏付ける科学的根拠には「東京だけでなく、日本全国で感染者数が増加した」ことを挙げた。

 東京五輪・パラ閉幕後で初めての理事会では大会の総括が行われ、選手委員会や国際競技連盟(IF)の代表者から開催への謝辞が相次いだという。バッハ氏は北京冬季五輪に向けて「東京での経験から学んだ最も重要なことは、安全な五輪を開催できるという自信と確かな証拠だ」と指摘した。

 菅義偉首相は8日、官邸で面会した大会組織委員会の武藤敏郎事務総長に「非常にうまくいった。成功したのではないか」と伝えた。

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