国枝慎吾 圧巻の12ゲーム連取で4強 特別報奨1億円には「いい夢が与えられた」
「テニス・全米オープン」(9日、ニューヨーク)
男子シングルス1回戦は東京パラリンピック金メダリストで第1シードの国枝慎吾(37)=ユニクロ=がケーシー・ラッツラフ(米国)を6-1、6-0で退け、7度目の頂点に立った2020年に続いて準決勝に進んだ。
国枝は東京パラリンピックで金メダルを手にした勢いそのままに格下のラッツラフを圧倒した。雨で開始が2時間以上も遅れ、第1セット開始直後に0-1となったところで中断。集中力の維持が難しい状況だったが、再開後は一気に12ゲーム連取で勝負を決めた。
自国開催の祭典で2大会ぶりに王者に返り咲き、所属企業から特別報奨として1億円を贈呈されることが決まった。「びっくりする金額だった」そうで「いい夢が与えられたんじゃないかな。よりプロのパラリンピックのアスリートを目指す子どもが出てくることを願う」とパラスポーツの発展に期待を込めた。
21年は四大大会ではまだタイトルがない。金メダリストとして昨年覇者として「この大会、思い切っていこうという気持ちでいっぱい」と頂点だけを見据えた。