ロコ・ソラーレが崖っぷちから逆襲1勝 藤沢「根性みせたい」決着は最終日に
「カーリング女子・北京五輪代表決定戦」(11日、稚内市みどりスポーツパーク)
第3戦が行われ、18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが、2連勝で王手をかけていた日本選手権女王の北海道銀行を9-3で下し、待望の初白星。対戦成績を1勝2敗とし、崖っぷちで踏みとどまった。
後がなくなった五輪メダリストチームが、ようやく本領を発揮した。1エンド目から後攻でしっかりチャンスを作り、最終ストーンをスキップ、藤沢五月が冷静に決めて2点を獲得。続く不利な先攻での2エンド目もがっちり中央を固めて優位な展開。北海道銀行に重圧を掛けていき、2点スチールに成功した。第3、4エンドもスチールで、前半5エンドで6-1。試合をほぼ決定付け、8エンド終了時点で北海道銀行がギブアップした。
勝利が決まると、歓喜の声をあげて、輪を作った。藤沢は「やるっきゃないと思って気持ちを切りかえて、思い切りできた。1、2エンド目で流れを掴めた。いつか自分達に流れがくると思っていたので、この1勝は大きい」と、笑顔。崖っぷちの状態は続く。最終日も2連勝が条件だが「自分達の試合をとことんやって、最後まで楽しんでチャンスをものにして、これがロコ・ソラーレだという根性をみせたい」と、誓った。
大会は3戦先勝方式で行われ、最終日の12日は第4戦、第5戦が予定されている。今大会の勝者は12月の世界最終予選(オランダ、レーワルデン)に出場。残り3枠の五輪切符獲得を目指す。