新横綱・照ノ富士が盤石の白星発進 逸ノ城を寄り切る 貴景勝、正代の両大関は黒星
「大相撲秋場所・初日」(12日、両国国技館)
新横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が小結逸ノ城(湊)を寄り切って横綱として最初の白星を手にした。
立ち合い、左前まわしを引くと、ほぼ同時に右を差して盤石の形をつくった。そのまま、相手に何もさせずに寄って出て勝負を決めた。
初めて本場所の土俵で務めた横綱土俵入りでは、両手を広げてせり上がる不知火型を披露。館内の拍手を浴びた。
対照的に他の上位陣は軒並み敗れた。かど番の貴景勝(常盤山)は北勝富士(八角)に押し出され、正代(時津風)も豊昇龍(立浪)に寄り切られて、両大関がそろって初日黒星となった。
関脇明生(立浪)も霧馬山にはたかれ敗れた。関脇御嶽海(出羽海)は隆の勝(常盤山)を押し出したが、小結高安(田子ノ浦)は若隆景(荒汐)に寄り倒された。
横綱に敗れた小結逸ノ城を含め、役力士の白星は照ノ富士と御嶽海の2人だけだった。
今場所は横綱白鵬(宮城野)は、同部屋で新型コロナウイルスの陽性者が出たため、今場所は休場。番付上は関脇の朝乃山(高砂)は出場停止期間中。