18歳ラドゥカヌが圧巻初V 予選から全10試合ストレート勝ちで全米OP新女王
「テニス・全米オープン」(11日、ニューヨーク)
女子シングルス決勝で18歳のエマ・ラドゥカヌ(英国)が19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ)に6-4、6-3で勝ち、ツアー初優勝が四大大会初制覇となった。世界ランキング150位のラドゥカヌは予選からの10試合全てストレート勝ちで新女王に輝き、優勝賞金250万ドル(約2億7500万円)を獲得した。
サービスエースで初優勝を決めると、コートに倒れ込んで両手で顔を覆った。18歳のラドゥカヌは10代対決の決勝でもセットを失わず、予選から全10試合をストレート勝ち。「四大大会で優勝することを夢見てきた。実際に勝ってみると信じられない気持ち」と率直な思いを口にした。
第2セットの第3ゲームでブレークを許してからが真骨頂。3回戦で大坂なおみ(日清食品)を破ったフェルナンデスに得意のリターンで重圧をかけ、鋭いバックハンドからブレークバック。4ゲームを連取した。
今年初めの世界ランキングは345位。主催者推薦で四大大会デビューした6~7月のウィンブルドン選手権で4回戦に進み、状況が一変した。ルーマニア出身の父、中国出身の母は自宅で試合を見守ったそうで「父には、自分が思っているよりもずっとすごいんだねと言われた。父はなかなか喜ばないタイプなんだけど」とうれしそうに笑った。