東京五輪4位の楢崎智亜、パリ五輪へ種目絞る「スピードはやめます」
東京五輪新種目のスポ-ツクライミングで男子4位だった楢崎智亜(25)=TEAM au=が13日、世界選手権(モスクワ)の出発前日会見を行い、「五輪ですごく緊張した表情で登っていた。もう一度楽しんで登る姿や、何かにとらわれずに自由に登る姿を見てほしい」と意気込んだ。
スピード、ボルダリング、リードの複合で行われた東京五輪では4位。金メダル候補として挑んだが、惜しくもメダル獲得を逃していた。24年パリ五輪で、競技はボルダリング、リードの複合と、単体種目のスピードに別れる。楢崎は「スピードはやめてボルダリングとリードに絞ることにしました」と発表。「正直、これだけスピードをやり込んできて、さらにタイムが上がる兆しも見えていたので、すごく悲しい気持ちもあった」としつつも、「ボルダリングやリードの到達したい目標を考えた時に時間が足りなくなってしまうんじゃないかと諦めました」と明かした。
悲願のメダル獲得へ、まずは世界選手権に挑む。「(五輪後は)登り込んできた。疲れを抜いたら良い感じじゃないか」と自信も十分だ。