東京マラソン財団は１７日、都内で臨時理事会を開催し、１０月１７日に開催予定だった「東京マラソン２０２１」の２２年３月への再延期を決定した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大会要項の中止基準に「開催１カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合」とあり、宣言が９月末まで延長されたことを受けて、１０月開催を断念した。エントリーしているランナーは出走か参加料の全額返金かを選択する。

　一方で２２年大会は中止で、０７年に始まった東京マラソンの中止は史上初。一般ランナーの参加を中止した２０年大会で、２２年大会の出走権を選択したランナーについては、１０月をメドに出走する大会の意向確認が行われる。

　今年の大会は当初例年通り３月の開催だったものを１０月に延期した。その後もランナー定員を約４万人から２万５０００人に縮小。海外一般ランナーの受け入れ断念など対策を講じてきたが、感染状況は依然として厳しく、１０月開催の断念を余儀なくされた。