照ノ富士が1敗守る 高安は足引きずり引き揚げ 貴景勝はかど番脱出王手
「大相撲秋場所・11日目」(22日、両国国技館)
新横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)は小結高安(田子ノ浦)に勝ち1敗を守った。
決着時に土俵下に落ちた高安は起き上がれず、苦しそうな表情を浮かべたが、勝ち名乗りの際には土俵に戻った。高安は用意された車いすには乗らず、自身で歩いて引き揚げたが、足を引きずる様子を見せた。高安は4勝7敗となった。
両者の相撲は照ノ富士は左をのぞかせ、右は上手の体勢。お互い十分ではない中で、次の攻め手をうかがった。出し投げを交えた横綱の攻めを高安も、下手を引きつけて懸命に残すが、最後は寄り切られて土俵下に落ちた。
大関貴景勝(常盤山)は阿武咲(阿武松)を引き落として7勝目とし、かど番脱出に王手をかけた。阿武咲は3敗に後退した。大関正代(時津風)は上手投げで関脇明生(立浪)を制し、勝ち越しを決めた。
関脇の御嶽海(出羽海)は大栄翔を押し出して勝ち越した。
元横綱朝青龍のおいにあたる豊昇龍(立浪)は隆の勝(常盤山)に敗れた。3勝6敗2休場のため、負け越しが決まった。
優勝争いは、1敗に照ノ富士。2敗に平幕の妙義龍がいる。3敗に遠藤、千代ノ国、隠岐の海、阿武咲、御嶽海、正代。