日本バスケットボール協会は２２日、男子代表新監督のトム・ホーバス氏（５４）の就任会見をオンラインで行った。女子を初の銀メダル獲得に導いた名将が、男子の代表監督へ“転身”。ホーバス氏は「大きなチャレンジ」と意気込んだ。女子代表新監督の恩塚亨氏（４２）も「目標はパリ五輪で金メダル獲得」と掲げた。

　金メダルを目指した女子代表監督時も、ホーバス氏はよく「チャレンジが好き」と言っていた。就任会見。同様に「大きなチャレンジ。チャレンジは好き」と強気に言った。

　男子への打診は「ちょっとビックリ」だった。オファーは複数あったが「この道が面白い」と決断。「チームスタイルは変わらない」とし、女子で世界を魅了した攻守の切り替えやスピード、３点シュートを生かした戦法は継続する方針だ。「面白いバスケができる。（渡辺）雄太も（八村）塁もこのスタイルがピッタリと思う」。ＮＢＡ組の融合も自信をのぞかせた。

　現在は米国で休養中だが、すでに男子バスケを「勉強中」。１０月初旬に再来日し、本格的に監督業を開始する予定。「日本は僕のセカンドホーム」と環境面も不安はない。

　日本語でゲキを飛ばす厳しい指導スタイルについては「僕と選手はいい関係性があった。今回も男子と練習して、みんなと関係性を作りたい」とホーバス氏。まずは２４年パリ五輪出場権獲得を目指し「１００％頑張ります」と誓った。