山県、多田が決勝を棄権 予選では山県10秒43、多田は10秒36

 予選で力走する山県亮太(右)=撮影・高部洋祐
 予選のレースでフィニッシュする多田修平(右)=撮影・高部洋祐
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 「陸上・全日本実業団対抗選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートルに東京五輪代表の山縣亮太(セイコー)、多田修平(住友電工)、小池祐貴(住友電工)、同200メートル代表の飯塚翔太(ミズノ)が出場した。

 予選1組の山県は五輪後初レースで、10秒43(向かい風1・1メートル)の同組2着。2組の多田は、10秒36(向かい風0・8メートル)で同組1着。3組の小池は10秒24(無風)で1着で予選では全体トップの記録だった。山県、多田はコンディション不良などで決勝を棄権した。

 レース後、山県は「来年の世界選手権の標準記録(10秒05)を切るチャンスがあればと臨んだが、予選を走ってみて体の調子が正直あまりよくなかった」と話した。また、昨年痛めた右膝痛が、最近の練習で再発症したといい、「来年に向けてコンディションを整えたり、鍛え直さないといけない」と気持ちを切り替えた。

 また、多田も「世界選手権の標準記録突破を視野に入れていたが、予選で、(決勝は)しっかり走ることが厳しいと思った。冬季(練習に)に備える形にした」と説明した。

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