陸上・小池 10秒19でV「ほっとしている」 多田、山県は決勝を棄権
「陸上・全日本実業団対抗選手権」(25日、ヤンマースタジアム長居)
男子100メートルは東京五輪代表で9秒98の自己記録を持つ小池祐貴(26)=住友電工=が10秒19(向かい風0・5メートル)で優勝した。同代表で9秒95の日本記録を持つ山県亮太(29)=セイコー=、同代表の多田修平(25)=住友電工=はともに予選を突破したが、コンディション不良などを理由に決勝を棄権。
東京五輪後、初の同種目に出場した小池が10秒19で優勝した。1度目のスタートで右ふくらはぎに軽いけいれんを起こして静止できず、2度目もスタートが遅れたが中盤から加速し逆転。坂井隆一郎(大阪ガス)を0秒02差で制した。来年の世界選手権の参加標準記録(10秒05)を視野に入れていたという小池は「思うようにはいかなかったが、勝ててほっとしている。後半しっかり走るのが自分のテーマだった。落ち着いて走れた」と胸をなで下ろした。