レスリング 新星・藤波朱理 パリ五輪“試金石”世界デビューへ「楽しみしかない」

 レスリングの世界選手権(10月2日開幕、ノルウェー・オスロ)に初出場する女子53キロ級代表の高校3年、藤波朱理(17)=三重・いなべ総合学園高=が29日、オンラインで取材に応じた。24年パリ五輪に向けた試金石となる大舞台を前に、「本当にワクワクしている。今のところ全く緊張していない。楽しみしかない」と声を弾ませた。

 8月のインターハイを制し、中学2年以降は79連勝中という期待の新星。シニアでも昨年12月の全日本選手権、今年の全日本選抜選手権と優勝しており、満を持して世界デビューを果たす。17年大会銅メダルの兄・藤波勇飛(27)からは「世界選手権は本当に楽しいよ」などと経験談を聞き、「動画でしか見たことながなかったが、その舞台に立てるので楽しみ。絶対に勝ちたい」と胸を高鳴らせた。

 パリ五輪を目指す上では、東京五輪金メダルに輝いた向田真優(ジェイテクト)が同階級に立ちはだかるものの、「国内に五輪チャンピオンがいることで逆にチャンス。パリでは自分が(向田を)倒していきたい」と下克上宣言。五輪では日本勢の活躍を見て刺激を受けた様子で「3年後は自分もこうなりたいと強く思った」と力を込めた。

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