坂本花織 フィニッシュでまさかの尻もち 新プログラム挑戦133・26点で女子4位

 演技を終える瞬間に転倒し、苦笑いする坂本花織(撮影・高石航平)
 演技する坂本花織(撮影・高石航平)
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 「フィギュアスケート・ジャパン・オープン」(2日、さいたまスーパーアリーナ)

 18年平昌五輪代表の坂本花織(21)=シスメックス=が、今季のフリーの新プログラム「No More Fight Left In Me/Tris」を披露した。大きなミスなく滑り終えた最後、フィニッシュポーズを決めた瞬間にバランスを崩し、尻もちをつく珍しいアクシデントがあった。転倒扱いで減点1がつき、133・26点で女子4位だった。

 前半にジャンプを集めた構成で、後半のステップやスピンで疲労が見えた坂本。余力が残っていなかったのか、自身も思わぬ事態に驚いた表情で顔を覆って照れ笑いした。キスアンドクライに戻ると、チームレッドのメンバーに「痛かった~」とかけよった。

 一度はあきらめかけた高難度のプログラムだった。今季初戦となった8月のげんさんサマーカップでは、新プログラムを回避し、18-19シーズンの「ピアノレッスン」で優勝した。しかし、五輪シーズンにさらなる高みを目指して再度挑戦を決意。競技会での初披露だった。

 新プログラムは、女性の解放がテーマ。その解釈の難しさを坂本は「メッセージ性の意味がわからないと、ジャンプを跳んでいるだけになる。メッセージをどう自分が伝えるかがすごく難しい」と話していた。技術的にも振付師のブノワ・リショー氏とリモートで連絡を取り合い、細かい修正を重ねていた。

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