橋本会長「完全な形でもう一回」 30年冬季五輪の札幌開催へ強い意欲

 東京五輪・パラリンピックの全日程終了から1カ月となった5日、大会組織委員会の橋本聖子会長(57)が取材に応じ、札幌市が開催を目指す2030年冬季五輪について「完全な形でもう一回(五輪を)やりたいという思いがある」と述べ、実現に強い意欲を示した。スピードスケートと自転車で夏冬7度の五輪出場を誇る橋本氏は北海道出身で、これまでも札幌市の招致に関わってきた経緯がある。

 橋本氏は、新型コロナウイルス禍で大半の会場が無観客となるなど制約の多かった東京大会について「誰もがやり遂げたという思いはあっても、やはり不完全燃焼だ」と指摘。「チャンスがあるならば、この国はもっとすごいことができるんだということを、世界に見てもらいたい。東京大会を終え、より札幌大会をやりたいと思った」と心境を語った。

 東京大会開催に否定的な意見が消えなかったことを踏まえ、札幌の招致に当たっては、開催意義などを「しっかりと説明して理解を得ないといけない。とにかくやりたいというだけでは済まされない」とも述べた。

 一方、今後の夏季五輪の在り方を巡り、地球温暖化の影響で「この時期しかやれないというのは、もう無理だと思う」と夏開催の変更を柔軟に検討すべきだとの考えも示した。酷暑だった東京大会は、競技日程の変更が相次いだほか、暑さ対策で多くのコストが割かれた。

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