北京冬季五輪の採火式に乱入者 中国人権問題抗議「チベットに自由を」

 2022年2月4日に開幕する北京冬季五輪の聖火採火式が18日、古代五輪の舞台だったギリシャ西部のオリンピア遺跡で行われた。新型コロナの影響で無観客での式典となり、ギリシャ国内リレーは実施しない。

 「チベットに自由を」「こんな五輪はいらない」-。平和の祭典を象徴する聖火をともす採火式のヤマ場で、神殿に英語の叫びが響いた。ロイター通信によると活動家3人が警察に取り押さえられた。中国開催の五輪はコロナ禍だけではなく、チベットや新疆ウイグルでの民族弾圧を巡る人権問題が影を落とす。あいさつしたIOCのバッハ会長は、団結やスポーツと政治の分離を訴えつつ「五輪は世界の全ての課題に対処できるわけではない」と付け加えた。

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