橋本大輝 圧巻首位発進 さすが王者!東京五輪「金」スコア肉薄88・040点

 「体操・世界選手権」(20日、北九州市立総合体育館)

 男子予選が行われ、東京五輪個人総合、種目別鉄棒2冠の橋本大輝(20)=順大=は6種目合計で東京五輪優勝スコアに迫る88・040点の1位で22日の個人総合決勝に進出した。種目別鉄棒でも14・633点で1位だった。

 まだ身にまとったばかりの称号がすっかり馴染んでいた。五輪王者の橋本が貫録漂う圧巻のパフォーマンス。1種目目の床運動から、最終種目の鉄棒まで、ミスなく力強い演技を並べ、五輪の金スコア88・465点に迫る88点台をマーク。「自分の演技に集中できてよかった」と胸をなでおろした。

 東京五輪2冠で一躍日本スポーツ界のニューヒーローとなった20歳。疲労に加え、表彰ラッシュにイベントやテレビ出演が続き、今大会に向けた調整は順調とはいえなかった。大会前には「コンディション的にはしんどい」とこぼしていたが、五輪ではいなかった観客の応援を力に変え、「技が成功すると、会場が沸く感覚があってやりやすかった」とうなずいた。

 前日の予選2班で中国の張博恒(21)が87・897点をマーク。高いポテンシャルをもちながら、東京五輪出場はできなかった同世代のライバルをしっかり上回った。鉄棒では内村航平と頂点を争う可能性も。「直接対決になると思うんですけど、僕も内村さんも決勝で自分の演技を出すことがお互いの目標。負けずに最終日の最終種目(鉄棒)までしっかり盛り上げたい」と見据えた。

 個人総合、鉄棒のほか、床運動、あん馬、平行棒でも決勝に進出。すべてのメダルの可能性を秘めており、1大会個人メダル5つを成し遂げれば、13年アントワープ大会の内村の4つを上回る(日本人最多は6つ)。「楽しく、悔いの残らない大会にしたい」。底知れぬ“令和の怪物”が、自信を確信に変える大会になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス