テニス男子で、１９年ウィンブルドン・ジュニア選手権で日本人男子として初制覇した望月慎太郎（１８）＝ＩＭＧ＝が２１日、オンラインでプロ転向会見を行った。

　１１月１日からプロとして新たなスタートを切る望月は「たくさんのファンの方たちを作れる選手になりたい。プロテニスプレーヤーとして絶対に諦めず常に勝利を目指してやりたい」と抱負。すでに、海外のプロ選手らとは対戦経験があり、「高いレベルの選手と試合をして、戦えていたり良いプレーができていることは自分でも感じている。そこはもっと経験してもっと自信を持ってやっていきたい」と語った。

　望月は３歳でテニスを始め、中学１年からは錦織圭（日清食品）と同じように盛田正明・日本テニス協会名誉顧問がジュニア選手を支援する「盛田ファンド」の奨学生として米フロリダ州のＩＭＧアカデミーにテニス留学。１９年に自身初となるグランドスラムの全仏オープン・ジュニアに出場し４強入りすると、同年のウィンブルドン・ジュニア選手権で日本人男子初制覇の快挙を成し遂げた。

　プロとしての理想像には元世界ランク１位のロジャー・フェデラー（スイス）をあげ、「コート上では感情を出さないので、相手にとっては絶対に嫌な選手だと思うし、コート外ではすごい良い人。小さい頃からずっと憧れてやってきたので、フェデラー選手のような選手に自分もなりたい」と話した。

　現在、望月は世界ランク３９１位で、将来的には「トップ１０に入りたい。１つ１つ積み重ねてできるだけ早くたどり着けたら」。日本テニス界の期待の新星が、世界のトップへと駆け上がっていく。