北京イヤーに新星、21歳・森重航がV「ビックリ」スピードスケート男子500M
「スピードスケート・全日本距離別選手権」(22日、エムウェーブ)
22年北京五輪シーズン初戦が開幕し、男子500メートルは、伸び盛りの新星・森重航(21)=専大=が34秒64の大会タイ記録で優勝した。新浜立也(25)=高崎健康福祉大職=が34秒67で2位。村上右磨(28)=高堂建設=が34秒70で3位だった。
新浜と村上、実力者2人に割って入ったのは、成長著しい21歳だった。「優勝できると思っていなかったので素直にうれしいです。勝ちたい気持ちより、追いつきたい気持ちが強かったのでビックリしています」と森重。北京五輪については「まだちょっと実感沸かないというか、争いに入れると思っていなかったので」と控えめだったが「これから代表選考会へ向けて気持ちを高めていきたい」と話した。
森重が記録した34秒64を2012年大会でマークした、バンクーバー五輪銅メダルの加藤条治(36)=博慈会=は「山形中央高校の後輩として、トップに躍り出てくれたのでとてもうれしい」と笑顔。「新浜、村上の二枚看板かなと正直思ったけど、3枚目めちゃくちゃ強いのが出てきたので頼もしい」とたたえた。