ラグビー日本 善戦もオーストラリアから歴史的勝利ならず 姫野「勝てた試合だった」
「ラグビー・テストマッチ、日本23-32オーストラリア」(23日、昭和電工ドーム大分)
ラグビーW杯以来2年ぶりの国内テストマッチに23-32で敗れた。スタジアムには1万7004人の観客が訪れた。
試合開始7分に先制トライを許し、常にリードされる展開となった。前半こそ一時は1点差まで追い上げ、13-17で折り返したが最後まで追いつくことはできなかった。
相手は17年11月以来、約4年ぶりの対戦となるオーストラリア。世界ランク10位の日本に対し、同3位と格上で今季の南半球4カ国対抗では19年W杯優勝の南アフリカなどと戦い4連勝を収めてきた。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は「オーストラリアは毎試合力をつけている。クオリティの高い選手がいる」としたが、日本は食らいついた。
3-14の前半26分。WTBレメキ・ロマノラバ(東葛)がトライ。後半開始から2連続トライを許し、13-27と引き離された。しかし、同16分、CTB中村亮土(東京SG)が相手のパスをインターセプトし、そのままトライを決めた。
同34分には、途中出場の田村優(横浜)がPGを決めて23-27まで再び追い上げた。だが、終了間際にペナルティから与えたラインアウトで、モールで押し込まれ、力尽きた。これでオーストラリアとの通算テストマットは6戦全敗で歴史的勝利とはならなかった。
試合後、日本テレビによるインタビューに応じた姫野は「勝てた試合だっただけに、正直、悔しいですね」、「勝てた試合を落とした。そういった悔しい気持ちがあります」など、振り返った。