ラグビー 日本善戦も世界ランク3位豪撃破ならず ジョセフHC「いいプレーできた」
「ラグビー・テストマッチ、日本23-32オーストラリア」(23日、昭和電工ドーム大分)
日本代表(世界ランク10位)は、19年W杯以来となる国内でのテストマッチとしてオーストラリア代表(同3位)と対戦し23-32で敗れた。対戦成績は6戦全敗。前半は18年11月のロシア戦以来スタメンに抜てきされたSO松田力也(27)=埼玉=が繰り出したキックパスからWTBレメキ・ロマノラバ(32)=東葛=のトライが生まれるなど善戦。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=51)は「自分たちはいいプレーができた」と手応えを口にした。
世界ランク3位の強豪を追い詰めた。対戦成績で6戦全敗のオーストラリアから歴史的勝利こそ逃したが、一時は1トライで逆転可能なところまで詰め寄る善戦。前回対戦は33点差の大敗だったことからもジョセフHCは「いいプレーができた。自分たちの良いところが見られた」と充実の表情だった。
特に前半は互角だった。2年ぶりとなる国内でのテストマッチ観戦に訪れた1万7004人も熱狂。日本らしく速いテンポでボールを動かし、セットプレーでも引けを取らなかった。同26分には松田が意表を突くキックパスでレメキのトライを演出。「落ち着いて試合を進めることができた」と起用に応えた。指揮官も「成長が見られた」と絶賛した。
一方、課題も露呈した。新主将のフランカー、ラブスカフニが「ミスからポイントを取られた」と、レメキのイエローカードなど反則の多さが差となった。ジョセフHCも「ペナルティー17回(公式記録は14回)では勝てない」と振り返った。
11月には欧州遠征でアイルランドやスコットランドといった強豪と再び対戦する。「繰り返さないよう早く修正していかないといけない」とジョセフHC。プレーの規律を正し、次こそ格上からの勝利を狙う。