佐藤水菜 女子ケイリン日本勢初の銀 パリ五輪へ「自分が引っ張っていく気持ちで」

 「自転車トラック種目・世界選手権」(24日、ルーベ)

 初出場の佐藤水菜(22)=日本競輪選手会=が女子ケイリンで日本勢初の銀メダルを獲得した。男子では、前回の脇本雄太(日本競輪選手会)まで日本勢が3大会連続で2位となっている。佐藤は1回戦を4組2位、続く準決勝は2組3位で勝ち上がった。5選手が出走した決勝は2番手につけた位置を最後まで守り切った。

 価値ある銀メダルだ。女子ケイリンで日本勢初の表彰台に上った佐藤は「ここで銀を取れたということは、世界で優勝を狙えるチャンスがあるということ」。日本発祥種目ながら、男女を通じ五輪、世界選手権の頂点に未到達の日本。悲願への挑戦に22歳の新鋭が名乗りを上げた。

 東京五輪のメダリストも顔をそろえた今大会。1回戦、準決勝とも「しっかりと前に攻める気持ち」で好位置を取り、東京五輪金のブラスペニンクス(オランダ)ら世界の一線級と渡り合って勝ち上がった。

 「自分から仕掛けるという強い気持ちで」臨んだ決勝は終始2番手。仕掛ける機会を見つけられず、最後は「突っ張られてしまった」とまくり切れなかったが2位を死守。「冷静さを忘れずにしっかり走れた」と笑顔を見せた。

 自転車競技をやっていた父親の影響で幼少期から自転車に乗り、高校卒業後に日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)へ。ガールズケイリンでの活躍が認められ昨夏、ナショナルチームに入った。

 ニブレット・コーチは「(ナショナルチームの練習で)身体能力を大きく高めた。正しい(レース)判断をすればメダルを狙えると思っていた」と話した。ゴールした瞬間は「めっちゃ悔しかった」と佐藤。3年後のパリ五輪へ「自分が引っ張っていく気持ちで頑張る」と言い切った。

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