進退悩む内村航平に野村忠宏氏が「ボロボロになるまで」のススメ 内村「新たな選択肢」
体操男子の内村航平(32)=ジョイカル=が27日、都内で行われた所属先のイベントで、柔道男子60キロ級で五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏氏(46)と対談した。
「以前からずっと会ってみたかった」という内村の希望で実現。内村は先日の世界選手権で種目別鉄棒6位に終わった後、進退について休養を挟んで判断する意向を示しており、内容は自然と“引き際”についての話に。40歳まで現役を続けた野村氏は「引退後の人生は長いので社会生活に影響のあるような怪我はしないように」と前置きしつつ「40歳までボロボロになるまであがく内村航平をみてみたい」と提案。自身の経験から「20代の頃はいかに格好良くあるかしか考えてなかった。最強の時に最強のままというのが理想だった。でも続けたからこそ見えるものがあった」と、語った。
内村が「頑張れるだけ頑張ることが大事?」と聞くと、「続ける権利も辞める権利も内村選手にしかない。でも本気で苦しみながらでも真剣にやれるなら続けてほしい。40歳になった内村が構成を落としても綺麗な演技をして、着地を決めたらカッコいいと思うけどね」と、勧めた。
対談を終え内村は「なんか僕の人生相談みたいになっちゃいましたね。勉強にしかならなかった。『ボロボロになるまでみたい』と言われて、新たな選択肢が増えたなと。考えて考えて考え抜いて決めようと思った」と、うなずいた。