阿部詩「1人の女性として」東京五輪金メダルに続く夢は「幸せな家庭築きたい」

 「W society」のアンバサダーに就任した阿部詩
 「W society」のアンバサダーに就任した阿部詩
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 東京五輪柔道女子52キロ級金メダリストの阿部詩(21)=日体大=が28日、都内で開催された、女性活躍における課題解決を推進するプロジェクト「W society」の記者発表イベントに出席した。アンバサダーにも就任した同プロジェクトでは、女性が自身の体についてよく知ることを啓発しており「競技生活を通じて自分の体と向き合うことの重要性を感じてきたので、アスリートの肩書きだけでなく1人の女性として、これからの人生やライフプランを考えていきたい」と話った。

 阿部はこの日、柔道着やスポーツウエアではなく、大人っぽくドレスアップした衣装で登壇。同プロジェクトでは、将来的な妊娠・出産に備える上で、卵巣内の卵子の数を調べる血液検査「AMH検査」の受診を啓発しており、自身も実際に検査を受けた阿部は「自分自身の体の現状を知ること、自分の未来につながることを知ることは大切」としみじみ。「これからも選手を続けていく上で、また、女性として年齢を重ねていく上で知ること、学ぶことは続けていきたい。そして、一人でも多くの人が自分の現状を知ることができればいいと思う」と呼びかけた。

 選手としては24年パリ五輪で連覇を目指す一方、将来的な人生設計としては「幸せな家庭を築きたいというのが一つの私の夢」と宣言。「家族に支えてもらいながら五輪優勝という目標を達成できたが、いつも支えてくれる母の存在がとても大きくて。私も将来は母みたいな女性になりたいと思っているので、温かい家庭を築きたい」と青写真を描いた。

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