ウエルター級・岡沢&バンタム級・坪井がV王手 同一大会複数選手が決勝進出は史上初
「ボクシング男子・世界選手権」(4日、ベオグラード)
東京五輪代表でウエルター級の岡沢セオン(25)=INSPA=とバンタム級の坪井智也(25)=自衛隊=が準決勝でともに判定勝ちし、決勝へ進出した。過去の日本勢最高は11年ミドル級準優勝の村田諒太で、同一大会で複数選手が決勝に進んだのは初めて。
岡沢は前回19年大会3位のアブライハン・ジュスポフ(カザフスタン)に最終3回の猛攻で粘り勝ち。「自分のボクシングを信じて最後までやりきれたのは、あの経験があったから」と、2回戦で終盤に逆転負けした五輪の経験を糧にした。
代表候補に入りながら五輪出場を逃した坪井も、今大会はウズベキスタンら強豪国から金星を奪って勝ち上がった。「決勝も最後は気持ち。気力を振り絞って闘う」と宣言。挫折を知る2人が日本勢初優勝に王手をかけた。