鍵山優真 まさか7位発進 4回転2本ミス「パニック」状態に
「フィギュアスケート・GPシリーズ第3戦」(5日、トリノ)
開幕し、男子ショートプログラム(SP)は昨季の世界選手権銀メダリスト鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が80・53点で7位と出遅れた。83・91点の友野一希(セントラルスポーツ)が6位で、首位は97・86点の金博洋(中国)。
18歳の世界選手権銀メダリストは、ぼう然とリンクに立ち尽くした。冒頭の4回転サルコーの着氷が乱れると、続く4回転-3回転の連続ジャンプは3回転で単発となるまさかのミス。得点源の4回転2本を欠き、得点は伸びなかった。
「思い出せるのはひどいミスが続いてしまったことだけ」と鍵山。冒頭のミスで頭は「パニック」状態。「対処できなかった。ミスは最低限で抑えたかったし、もちろんノーミスを目指していたので、悔しい」と無念の表情を浮かべた。
「今季はまた一から挑戦者の立場で1番を目指していた」といい“世界2位の重圧”は否定。「攻めた演技をすることが目標だったけど、悪い方向に向いてしまった」と反省し、懸命にフリーへと気持ちを向けた。