豊昇龍、叔父の元朝青龍来場に気合「褒めてもらえる相撲を」

 「大相撲九州場所」(14日初日、福岡国際センター)

 西前頭5枚目の豊昇龍(22)=立浪=が9日、福岡県内の宿舎で兄弟子の関脇明生、天空海と申し合い稽古で約30番取って調整した。稽古後、電話取材に応じ、「体もいい感じに動いている」と、充実の様子だった。

 九州には叔父の元横綱朝青龍が来場を予定する。尊敬する叔父の前で本場所の取組は初めて。「叔父さんにいいところを見せたい。褒めてもらえる相撲を取りたい。自分の集中力が100パーセントの相撲を取りたい」と、意気込んだ。

 東前頭筆頭の先場所は新三役を狙ったが、急性扁桃炎(へんとうえん)で途中休場。再出場したが、5勝8敗2休に終わった。

 立ち合いのスピード強化のため先場所後、下半身強化に取り組んだ。四股に加え、腰に巻いたゴムチューブを引っ張ってもらい、すり足。「立ち合い負けしないように。先場所は悔しかった。先場所の目標を今場所目指したい」と力を込めた。

 九州場所ではモンゴルから同じ飛行機で来日した日体大4年のデルゲルバヤルが鳴戸部屋に入り、欧勝馬のしこ名でデビューする。「2人でレスリングをやっていて、(自身は高校の)途中から相撲をやって、デルゲルバヤルは大学に行って相撲をやった。仲間が相撲に入ってきてうれしい」と感慨深い。

 欧勝馬は学生王者となり幕下15枚目格付け出しの資格を得た。スピード出世も期待できる。「相撲を取ったことがないのでやるのが楽しみ。大学1位になった人。すごいと思う」と幕内で早期の対戦を待ち望んだ。

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