阿部詩が母校で報告会 全校生徒の前で「パリ五輪2連覇を目指して頑張りたい」

 母校に凱旋し後輩たちと記念撮影する阿部詩(中央)
 後輩の柔道部部員と記念撮影を行う阿部詩(前列中央)
 母校に凱旋し、後輩たちに金メダル獲得の報告をする阿部詩選手
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 東京五輪柔道女子52キロ級金メダリストの阿部詩(21)=日体大=が9日、母校である神戸市兵庫区の夙川中学・高校での東京五輪金メダル報告会に出席。全校生徒の前で五輪連覇を誓った。

 凱旋(がいせん)した金メダリストを全校生徒が祝福した。会場の講堂に入りきれなかった中学1、2年生は教室でビデオ会議システム・ズームを使って参加。日本選手団のウエアに金メダルをかけて入場する阿部をブラスバンドで歓迎した。

 阿部は「このたびはこのような会を開いていただきありがとうございます。東京五輪の会場は無観客で声援は聞こえなかったですけど、応援していただいているんだなと実感が改めてわきました」と感謝した。

 そして「皆さんも今、支えてくださる方がたくさんいると思います。たくさん感謝をしながら日々過ごしていくことが本当に大切なことだと思います。まだまだこれからつらいこと、苦しいことが皆さんに待っていると思いますが、それに立ち向かって、自分に自信を持って一歩一歩進んでいけば、いつか笑える日が来るので一緒に頑張りましょう。私もパリ五輪2連覇を目指して頑張りたいと思います」と呼びかけた。

 阿部が在学中だった頃の夙川学院から校名が変更し、校舎も移転した。それでも中学高校の6年間の思い出が浮かんでくる。教職員からは阿部が在学中、志願して最前列で授業を受け続けたことが在校生に紹介された。「私は合宿などでみんなより学習する時間が少なかった。なので先生の声が聞こえて、質問もすぐできる場所を選びました。一番前だとたくさんいいことがあります」とアドバイス。文武両道のお手本として語り継がれている。

 この日は報告会の前に、兵庫県公館での兵庫県スポーツ賞特別選手賞贈呈式にも出席。斎藤元彦知事から表彰状を授与され「生まれ育った場所なので光栄で、このような賞をいただけてすごくうれしいです」と話した。

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