フィギュア・鍵山優真 親子2代五輪へ「全力」 逆転「びっくり」
フィギュアスケートのGPシリーズ第3戦、イタリア大会でGP2勝目を挙げた男子の鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=がトリノでインタビューに応じた。初代表を目指す来年2月の北京冬季五輪への思いなどを語った。
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-SP7位から逆転。
「予想していなかったので、すごくびっくり。他の人も優勝するとは考えていなかったと思う」
-SPを振り返って。
「自覚はなくても(昨季の世界選手権2位の)プレッシャーを感じていたのかな。1位を取りたいとか余計なことを考え、初心を忘れていた。(ジャンプは)できることしか入れていないので、技術面でなくメンタルが大きく関わってくる。SPから強くなりたい」
-父、正和コーチの言葉で失意から脱した。
「本当に助けられ、救われた。(フリー当日の)練習後に『ひたすらに頑張るだけだ』と言われた。1人だったら絶対に落ち込んだまま立ち直れずに終わっていた」
-父が2度出場した五輪について話し合いは。
「五輪が目標なのは一緒なので、計画は話し合わなくても分かっている。五輪という今季の最終目標でいい演技をするには、そこまでの積み重ねが大事になる」
-五輪を目標として意識し始めたきっかけは。
「まだ(主戦場が)ジュニアだった2020年四大陸選手権(韓国)で表彰台(3位)に乗れて、シニアの中でも戦っていける、ある程度の点数は出せると分かり、五輪も頑張りたいという気持ちになった」
-次は19、20日のGP第5戦のフランス杯。
「(今大会の)反省は十分したので、あとは次にどう生かすか。しっかり考えて練習したい。結果が良くても悪くても、全力で一つ一つの試合に取り組んで成長を見つけ、全日本選手権(12月・さいたま)や五輪でもいい演技ができたらいい」