柔道鮮烈Vデビューの19歳斉藤立「思ったより通用した」パリ五輪へ「勝ち続ける」

 柔道のグランドスラム(GS)バクー大会で男子100キロ超級を制した斉藤立(たつる、19)=国士舘大=が10日、オンラインで取材に応じた。シニアのワールドツアー初出場ながら4試合全て一本勝ちという圧巻の内容で優勝し「ホッとしたという気持ちが一番強い。思ったより自分の柔道が通用したなと思うのと、しっかり直した方がいい(課題)というのもあった」と振り返った。

 ロサンゼルス、ソウル五輪2連覇の故斉藤仁さんの次男で、190センチ、160キロの巨漢ながらスピーディーな身のこなしと、父直伝の体落とし、内股など切れ味鋭い技を武器にする大学2年生。昨春の大学入学後は腰のけがやコロナ禍による実戦ブランクもあって大きく出遅れていたが、満を持して初めて出場したグランドスラム大会で鮮烈なデビューを飾った。24年パリ五輪の代表争いにも名乗りを上げ「これからもっと(試合が)続いていくので、1個1個落とさずに集中して、もっと自分の柔道を磨いていきたい。いいスタートを切れた」とうなずいた。

 10月に就任した日本男子の鈴木桂治監督(41)のもと、08年北京五輪の石井慧を最後に金メダルから遠ざかっている男子最重量級復活に向けた期待の星として注目も集まる。

 現時点で東京五輪代表の原沢久喜(百五銀行)、世界王者の影浦心(日本中央競馬会)らを追う立場だが、斉藤は「全然まだまだ日本(国内)で勝たないといけない。世界でも自分を誰も知らないんじゃないですかね。たぶん無名」と自己分析した上で、「パリに向けて、出られる試合は勝ち続けないと(代表に)選ばれないと思っている。常に勝てるような状態に持っていかないといけない」と気を引き締めた。

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