高橋大輔&村元哉中 北京切符“3番勝負”に挑む ペア結成から1年「たくさん成長」

 「フィギュアスケート・NHK杯」(12日開幕、代々木第一体育館)

 開幕前日の11日、公式練習が行われた。アイスダンス転向2シーズン目を迎えた2010年バンクーバー五輪男子銅メダリストの高橋大輔(35)と、村元哉中(28)=ともに関大KFSC=のペアは、昨季よりも安定感を増した演技で成長ぶりを見せつけた。22年北京五輪代表を巡り、小松原美里(29)、尊(30)組=倉敷FSC=との勝負の“3連戦”を迎える。

 びくともしないリフト、息の合ったステップ、ツイズルが、一年を経てのペアとしての進化を示していた。公式練習を終えた高橋は「たくさん成長した。安定感だったり、距離感だったり、昨季に比べたら、だいぶ変わってきた」と胸を張った。

 ペアデビュー戦だった2020年のNHK杯では、“洗礼”を浴びた。リフトにはぎこちなさがあり、フリーのツイズルでは高橋が転倒しかけた。コロナ禍で国内チームのみだったが、3チーム中3位。新たな挑戦が簡単ではないことを教えられた。

 この一年間、高橋は徹底した筋力トレーニングに取り組み、雑誌「Tarzan」で筋肉美を披露するほど肉体改造に成功。村元も「リフトでバランスを崩してもすぐに修正できる」とうなずく。足りなかったパワーを補い、成熟度を増した演技は、今季初戦の米国での大会で合計214・44点の非公認ながら今年の世界選手権3位相当の得点をマークするほど評価を得た。

 ここからは北京五輪に向けた勝負の3連戦となる。昨季、2戦2敗だった小松原ペアと、NHK杯、次週のワルシャワ杯(18日~、ポーランド)、12月22日からの全日本選手権(埼玉)で直接対決。「僕たちは100%の演技を毎試合していかないといけない」。12日のリズムダンスRDのプログラムは「ソーラン節」。「面白いものができた」と話す革新的な和のプログラムが、北京への号砲となる。

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