坂本花織 連覇へSP首位 自己ベスト迫る76・56点に笑顔「ホッとしてます」
「フィギュアスケート・NHK杯」(12日、代々木第一体育館)
男子ショートプログラム(SP)は今季世界2位の高得点となる102・58点の宇野昌磨(23)=トヨタ自動車、女子SPは今季自己ベストの76・56点の坂本花織(21)=シスメックス=がともに首位発進した。トリプルアクセルを成功させた河辺愛菜(17)=木下アカデミー=が2位につけた。
大会連覇が懸かる坂本は自己ベスト(77・78点)に迫る76・56点でSP首位に立った。小躍りしながらリンクを降りると「昨日の練習で感覚をつかむのに時間がかかってしまってすごく不安だったが、3つジャンプがはまってホッとした」と今季一番の笑顔を見せた。
総合4位だった先月のスケートアメリカでミスしたフリップ-トーループの連続3回転は1・74の加点がつくでき。スケートアメリカから帰国後、2週間の隔離で制限された練習時間で「一つ一つ動画を撮ってもらって確認したのがよかった」と上半身が先に回る癖などを修正した。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転の武器を持たず、高さや幅のあるジャンプの精度で勝負する。3回転半を決めた河辺を上回り「自分は大技がない分、他のクオリティーを上げないといけない。そこを評価してもらったのでホッとしてます」。今大会を制すればGPファイナルが確定し、2大会連続の五輪へ前進する。