トンプソン・ルークが電撃現役復帰 浦安に加入「日本に帰れるのが楽しみです」
ラグビー新リーグの「リーグワン」1部の浦安は13日、浦安市内で新体制発表会見を行い、元日本代表トンプソン・ルーク(40)が新加入すると電撃発表した。トンプソンはW杯日本大会が行われた19年シーズンを最後に現役を引退。故郷ニュージーランドで牧場経営をしていた。
トンプソンはオンラインでニュージーランドから会見に参加。「トンプソン・ルークです。26歳です」と第一声で笑いを誘った。「いまニュージーランドにいますがすごく楽しみです。シャイニングアークスはいいチームですし、日本に帰れることが楽しみです」と笑顔で話した。
内山浩文GMはオファーに対して「まだまだ現役でやれるというご自身の力強い言葉をいただいた」と明かす。トンプソンは「いま牧場(経営)はすごく難しい。しっかりやって、体はいいコンディション整えている。日本に久しぶりに帰りたい」と意気込みを示した。
日本代表はオーストラリア戦、アイルランド戦と連敗中。日本代表復帰のオファーがあったら?と問われると「シャイニングアークスに集中します」と目を輝かせた。
また、トンプソンは浦安を通じて「日本は私と家族にとってとても特別な場所なので、今回プレーできる機会を頂けて本当に嬉しく思っています。プレーする機会を得たことに興奮していますし、どんな形であれチームの力になれるように最善を尽くします。家族共々、千葉へ移り住むこと、新浦安について色々知ることができること、そして友人に再会できることを楽しみにしています。がんばります」などとコメントした。
トンプソンは日本代表として、2007年から4大会連続W杯出場。献身的なプレーとともに精神的支柱としてチームを支えた。15年のW杯イングランド大会では3点ビハインドで迎えた後半ロスタイムに「歴史を変えるのは誰?」と絶叫。その言葉でチームはPGによる同点を狙わず、トライを奪いにいって成功。歴史的大金星を挙げた。
15年大会を終えて一度は代表引退を表明したが19年大会で復帰している。W杯14試合出場は日本代表選手にとっての最多出場記録。引退後は母国ニュージーランドで牧場を経営。所属していた近鉄のアドバイザーを務めていたが、この日退任した。