ラグビー日本代表 格下ポルトガルに辛勝も中村主将「勝って進むことが大事」反則の多さ改善なし

中村亮土主将
日本-ポルトガル 前半、トライを決めるフィフィタ=コインブラ(AP=共同)
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 「ラグビー・テストマッチ、ポルトガル25-38日本」(13日、コインブラ)

 世界ランキング10位の日本が38-25で同19位のポルトガルとの接戦を制し、19年W杯1次リーグ・スコットランド戦以来2年ぶりの勝利を挙げた。ただ、格下相手に前戦から先発10人を入れ替え、若手や経験の少ない選手を中心に起用。ベストメンバーではなかったとは言え、取られた反則は多く苦戦を強いられることとなった。

 主将の中村亮土(東京SG)は「準備段階から難しい試合になると予想していました」と苦戦は想定内だったという。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)も「自分たちは(W杯後に)まだ5試合しかしていない。試合の数は少ないですし、新しい選手も入ってきています」と新戦力を試す一戦だったことを強調した。

 先制点はこれまで課題となってきたセットプレーを起点に生まれた。前半4分、ラインアウトから展開し、WTBシオサイア・フィフィタ(花園)がトライを決めた。

 同23分には隙を突かれトライを許したが、またしてもラインアウトから攻めた。14-11の同40分に代表初先発で初キャップのCTB中野将伍(東京SG)が鋭い走りを見せ、代表デビュー戦でトライを奪った。

 21-11で試合を折り返したが、後半は立ち上がりから反則を連発してしまった。先発復帰したフランカーのリーチ・マイケル(BL東京)は同2分までに2つのペナルティを取られ、イエローカードで一時退場。その後2つのトライを許し、31-25まで迫られた。その上、同36分には途中出場の中島イシレリ(神戸)がイエローカードを受け、この試合チーム2回目の一時退場。反則の多さは敗れた10月のオーストラリア戦、6日のアイルランド戦でも課題となっており、3試合連続で一時退場者を出した。

 後半は半分の20分間を14人で戦っていたことになる。ジョセフHCは「後半にペナルティを2つ重ねてしまってイエローカード、また2つのペナルティを犯してしまうとチームとして難しくなる」と苦戦した要因を振り返った。

 最後にも逆転を狙う相手に攻めこまれ苦しんだが、終了間際にFB山中亮平(神戸)がインターセプトからトライまで持っていき、最終的には38-25で終えた。中村は「やっぱり勝って次に進むことが非常に大事だと思う。毎週いい積み重ねをして、また来週のスコットランド戦に向けていい準備をしたい」と次戦を見据えた。

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