五輪団体エペ金の見延が五輪後初の実戦へ 手術明け、回復度合い「確認したい」
東京五輪で日本フェンシング初の金メダルを獲得した男子エペ団体メンバーの見延和靖(34)=ネクサス=が17日、五輪後初の実戦となるW杯(ベルン)に向けて成田空港を出発した。空港で取材に応じ「どこまで狙えるか分からないけど、久しぶりの大会でワクワクしているし、楽しんでいきたい」と意気込みを語った。
東京五輪終了後の8月下旬に鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受け、全日本選手権は欠場。現在は「ピークに比べたらまだまだだけど、自分が計画しているところでいうと全然遅れていない。回復は順調にしていて、調子も上がってきている」という。
今大会は手術からの復帰戦で、3年後のパリ五輪に向けても再出発となる。「来年の年明けからの試合がパリに向けての勝負になると思っている。まずは今回どれくらいで海外の選手が来ているのかと、自分の回復しているところとのバランスを確認したい」と話した。
また、所属先のネクサスから報奨金1億円のサプライズ贈呈でも話題となった。使い道については「フェンシングに還元できることをしたい」とした上で「チームで取ったメダルなので、みんなでおそろいのライダースのジャケットを買おうかなと。セミオーダーですけど、ルイスレザーで作ってもらって。一生記憶に残るような金メダルなので、一生に残るものがいいなと思って」と英国老舗ブランドのレザーウエアブランド「ルイスレザー」で“記念品”を作ることを明かした。