東京五輪で兄妹金メダルに輝いた柔道男子６６キロ級の阿部一二三（２４）＝パーク２４＝と、阿部詩（２１）＝日体大＝が１７日、横浜アリーナで行われた母校・日体大の五輪報告会に出席し、一二三は「金メダルを日体大に持って帰ってこられてうれしい」と実感を込めた。

　Ｖ２のカギは愛！？。式では、同大ＯＢで体操男子五輪連覇の内村航平が「どんな競技であれ（各選手が）好きで始めたこと。恋人以上に好きでいることが大事。もっともっと好きになってほしい」とあいさつした。競技の垣根を越えたキングの呼びかけに、詩は「まだ恋人のようには好きになれてない。もっと好きになってのめり込まないと連覇は難しいのでは」と反応。一二三は「（柔道は）恋人ですかね。嫌いにはなれない」と同調した。

　通例で五輪金メダリストに参加資格が与えられる、体重無差別で争われる１２月の全日本選手権（講道館）には２人とも出ない見通し。年明けからはパリ五輪への戦いも始まるが、一二三は「兄妹でダブル連覇を目指して、また頑張りたい」と気を引き締めた。