IOC選手委員会 中国選手失踪に「非常に懸念」表明 IOCの「静かな外交」は支持
女子テニスのダブルス元世界ランク1位の彭帥(Peng Shuai)が中国共産党の最高指導部メンバーだった張高麗元副主将との不倫関係を告白した後、安否不明となっている問題で、国際オリンピック委員会の選手委員会は20日、声明を発表し、「世界中のアスリートコミュニティーとともに、IOC選手委員会は3度五輪に出場した彭帥の状況を非常に懸念しています」とした上で「我々は現在採用されている静かな外交アプローチを指示し、それが彭帥の所在に関する情報の公開と彼女の安全と幸福の確認。また彼女が彼女の同僚と直接的に関われる方法が見つかることを願っています」と、表明した。
同問題について、スポーツ団体、選手らから懸念の声が上がっており、来年2月に北京五輪を控える中で「静かな外交」で静観の姿勢をみせる国際オリンピック委員会(IOC)の姿勢に批判も相次いでいる。