卓球・張本 まさかの初戦敗退 格下相手に苦杯「これが今の実力」
「卓球・世界選手権」(24日、ヒューストン)
男子シングルス2回戦が行われ、初戦となった東京五輪代表の張本智和(18)=木下グループ=は、世界ランク65位のディヤス(ハンガリー)に3-4で敗れた。丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)、森薗政崇(BOBSON)も敗れ、戸上隼輔(明大)が日本勢で唯一3回戦進出。女子シングルスは、伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇、早田ひな(いずれも日本生命)、芝田沙季(ミキハウス)が3回戦に進んだ。
張本はまさかの初戦敗退となった。格下相手に攻め込まれる場面が目立ち、フルゲームの接戦となったが、最後はバックハンドを大きく外して天を仰いだ。初のメダルを目指したものの、あっけなく姿を消し「どこで負けても自分は特別驚かない。これが今の実力」と静かに受け止めた。
4年前は13歳で史上最年少で8強入り。一方、前回19年大会は序盤で当時世界ランク157位に敗れ、東京五輪のシングルスでも4回戦で伏兵に屈するなど、大舞台での格下相手が“鬼門”で、勝ち切ることが課題となっている。
長年、日本男子をけん引してきた水谷隼が東京五輪限りで引退を表明。若きエースとして独り立ちが責務の18歳は「目標はもちろんパリ五輪。自分を信じて頑張りたい」と言葉を絞り出した。